黒沢清監督作「Cloud」ヴェネチアでワールドプレミア
来週28日から11日間の日程で、第81回ヴェネチア国際映画祭が開幕する。上映プログラムは、ヴェネチア部門(コンペティション)、非コンペティション部門、オリゾンティ部門、オリゾンティ・エクストラ部門、クラシック部門、イマーシブ部門、カレッジシネマ部門、スペシャルスクリーニング部門の8部門で構成され、オープニングはティム・バートン監督の最新作「ビートルジュース ビートルジュース」が飾る。
映画祭の最高賞となる金獅子賞を競うヴェネチア部門には、17カ国21作品がノミネートされており、国別(共同製作を含む)ではフランスが最多となる10作品、次いでイタリアが7作品、アメリカが6作品となった。注目は、トッド・フィリップス監督の「ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ」。前作「ジョーカー」は第76回に金獅子賞を受賞しており、2作品連続の受賞に期待が高まる。その他にも、ペドロ・アルモドバル監督の「The Room Next Door」や、ルカ・グァダニーノ監督の「Queer」など注目作が並ぶ。
ヴェネチア部門に日本からのノミネートはなかったが、非コンペ部門に北野武監督の「BROKEN RAGE」や黒沢清監督の「Cloud クラウド」、オリゾンティ部門に空音央監督の「HAPPYEND」が選出されており、日本公開に先駆けてワールドプレミアで上映が行われる。今年の応募総数は4138作品(長編1967作品、短編2171作品)、上映本数は186作品(長編83作品、短編17作品、TVシリーズ5作品、クラシック18作品、イマーシブ63作品)、応募者のジェンダー比は男性67%、女性31%、その他2%となっている。