現在開催中の第31回サウス・バイ・サウスウエスト映画祭が、後半戦を迎えている。SXSWは一般的な映画祭とは異なり、インタラクティブメディアや音楽フェス、カンファレンスなど様々なイベントを複合的に開催し、世界中の最新エンタメが集結する北米を代表する一大イベントである。その中でも映画祭は例年以上の盛り上がりを見せており、上映本数は長編115作品(ワールドプレミア89作品)、短編61作品、MV19作品、TV21作品、XR38作品となった。日本からは、フェスティバル・フェイバリット部門に伊藤詩織監督の「Black Box Diaries」が選出されている。

今年もヘッドライナーには、ブロックバスター作品がラインナップされており、製作費184億円の「フォールガイ」、製作費74億円の「シビル・ウォー」、シドニー・スウィーニー主演の「イマキュレト」、アン・ハサウェイ主演の「アイデア・オブ・ユー」、など話題作8本がワールドプレミアで公開される。上映に合わせて監督や俳優などが参加するレッドカーペットやガライベントも行われており、12日に行われた「フォールガイ」のワールドプレミアには、主演を務めるライアン・ゴズリングとエミリー・ブラントが来場し会場は熱気に包まれた。

本日13日19時30分（現地時間）から、オースティン市内のパラマウント・シアターで行われるアワードセレモニーでは、各部門の受賞作品が発表される。賞の対象となるコンペティションには、フィクションやドキュメンタリーなど5部門132作品がノミネートされており、「Black Box Diaries」も観客賞にノミネートされている。また、本映画祭は米国映画芸術科学アカデミー公認の映画祭でもあり、最優秀短編作品には米国アカデミー賞短編部門の応募資格が与えられる。

【サウス・バイ・サウスウエスト映画祭】