「SUPER HAPPY FOREVER」ナントでグランプリなるか

9日間の日程で開催中の第46回ナント三大陸映画祭は、6日目を迎え終盤戦に差し掛かっている。開催国のフランスと、アフリカ、ラテンアメリカ、アジアの三大陸から厳選された71作品が上映されている。日本からは、五十嵐耕平監督の「SUPER HAPPY FOREVER」、伊藤詩織監督の「BLACK BOX DIARIES」、リウ・チュンユー監督の「THE LAST TRIBE IN CHINA」の3作品が選出されており、オープニングは「BLACK BOX DIARIES」がフランスプレミアで上映された。
インターナショナル・コンペティションには、五十嵐監督の「SUPER HAPPY FOREVER」がノミネートされており、全9作品でグランプリを競う。コンペには、世界の賞レースを勝ち抜いた注目作が多くノミネートされており、ベルリン国際映画祭で最優秀初長編作品賞を受賞した「CU LI NEVER CRIES」、ロカルノ映画祭で新人監督賞を受賞した「ハナミ」、サンダンス映画祭で審査員特別賞を受賞した「ノクターン」などがグランプリ最有力とされている。グランプリの発表は、22日19時30分(現地時間)から行われる授賞式で発表される。
コンペ以外にも、スペシャルスクリーニングやトリビュートプログラム、レトロスペクティブプログラムなど様々なプログラムが組まれ、最新作からクラシック、フィクションからドキュメンタリーまで幅広く上映されている。トリビュートでは、インドを代表する俳優、シャバーナー・アーズミーとラージ・カプールの作品が上映され、レトロスペクティブでは香港を代表する映画監督イー・トンシンの監督特集が組まれている。