「ファミリータイプ」審査員特別賞を受賞
去る2月8日(現地時間)に閉幕した世界最大級の短編映画祭、クレルモン・フェラン短編映画祭(フランス)で、沖田修一監督の「ファミリータイプ」がインターナショナル・コンペティションで審査員特別賞を受賞した。応募総数7,009作品、選出総数80作品の中からの受賞となった。同映画祭ではこれまでに日本から140作品が選出され10作品が賞を受賞しており、2007年にナガタタケシ監督とモンノカヅエ監督による「Pikapika, Lightning Doodle Project」が映画祭の最高賞にあたるグランプリを獲得している。
「ファミリータイプ」はアサヒ飲料が販売する「カラダカルピス」をPRする目的で制作されたオムニバス短編映画の一つ。2019年6月にメカニズム映画祭とインターネット特設サイトで公開された。ストーリーはアパートに引っ越してきた青年が、隣に住む大家からWi-Fiのパスワードを得るために近づこうとするが、事態は思わぬ方向へ展開する。沖田監督は1977年愛知県生まれ、埼玉県出身。代表作に「南極料理人」、「キツツキと雨」、「横道世之介」、「モリのいる場所」などがある。
なお、今回インターナショナル・コンペティションに応募された7,009作品(日本101作品)の尺平均は15分(日本17分)、カテゴリ内訳はフィクション4,540作品(日本61作品)、ドキュメンタリー1,183作品(日本14作品)、アニメーション721作品(日本18作品)、実験映画565作品(日本8作品)。同部門で選出された80作品の尺平均は17分、カテゴリ内訳はフィクション56作品(日本1作品)、ドキュメンタリー11作品、アニメーション12作品、実験映画1作品となっている。