世界最大の短編映画祭 まもなく開幕
今週2日に世界最大の短編映画祭、第46回クレルモン=フェラン国際短編映画祭がフランスで開幕する。今年の応募総数は過去最多の9,442作品(前年比14%増)、上映本数は326作品にのぼる。5日からは業界イベント“ショートフィルムマーケット”も映画祭と並行して開催され、世界各国からバイヤーや業界関係者が参加し、ライセンスの売買や海外配給、共同製作などの商談が行われる。
今回、日本から5作品が選出されており、最も注目を集めるコンペティションには、国際部門(全66作品)に宮原拓也監督の「洗浄」、国内部門(全45作品)に平井敦士監督の「おゆ」(日仏合作)、ラボ部門(全24作品)に折笠良監督の「MISERABLE MIRACLE」がノミネートされている。その他にもヤング・オーディエンス部門に加藤郁夫監督の「ライスボールライス」、スペシャルスクリーニング部門に志村知晴監督の「CHAI – NEO KAWAII, K?」がプログラムされている。
1979年の第1回からこれまでに136作品(国際共同製作を除く)の日本映画が上映されており、2007年にロイストン・タン監督の「モンキーラブ」、2008年にナガタタケシ監督とモンノカヅエ監督による「Pikapika, Lightning Doodle Project」がグランプリを受賞している。各部門の受賞作品は、映画祭最終日となる10日18時(現地時間)から行われるクロージングセレモニーで発表され、グランプリにはトロフィーと賞金5,000ユーロ(約80万円)が贈られる。