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釜山国際映画祭 開幕

Courtesy of Busan International Film Festival

今日から10日間の日程で第26回釜山国際映画祭が開幕する。オープニングセレモニーの司会は俳優のソン・ジュンギとパク・ソダムが務め、オープニングフィルムはイム・サンス監督の「Heaven: To the Land of Happiness」が飾る。昨年は新型コロナの影響から劇場は釜山シネマセンターのみであったが、今年は釜山市内の劇場6箇所29スクリーンで70ヶ国223作品が上映される。また、一部を除きオープニングセレモニーやクロージングセレモニー、レッドカーペットなどの主要イベントは感染対策を実施した上で各会場で行われる。

今回、日本からは濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」や湯浅政明監督の「犬王」など16作品(ワールドプレミア6作品)が選出された。プログラムの中で唯一コンペティション形式となるニューカレンツ部門には片山慎三監督の「さがす」(主演:佐藤二朗)がノミネートされており、韓国、イラン、インドなどアジア各国から選出された11作品とグランプリを競う。ニューカレンツ部門はアジア映画の将来を担う新人監督(長編2作目以内)の発掘を目的に賞と賞金の授与を行なっており、2020年には春本雄二郎監督の「由宇子の天秤」がグランプリを受賞している。受賞作品は映画祭の最終日に行われるクロージングセレモニーで発表される。

10月7日には濱口監督の「ドライブ・マイ・カー」と「偶然と想像」の上映にあわせて、濱口監督とポン・ジュノ監督のスペシャルトークが予定されている。2人の対談は2019年の釜山国際映画祭、2020年の「パラサイト 半地下の家族」の日本公開イベントに続き今回で3回目となる。アジアを代表する映画監督として注目を集め、またお互いの作品を絶賛し敬愛し合う間柄としても知られる2人が、作品の撮影秘話や今後の活動について語り合う。

釜山国際映画祭