SXSW 『ザ・コンサルタント2』などワールドプレミア

今月7日から開催されているサウス・バイ・サウスウエスト映画祭も、残すところあと4日となった。今年もハリウッドのブロックバスター作品が多数ラインナップされ、レッドカーペットやガライベントにハリウッドスターが続々と登場するなど、例年以上の盛り上がりを見せている。今年の上映本数は、長編111作品(ワールドプレミア90作品)、短編57作品、MV19作品、TV17作品、XR32作品の合計236作品。日本からは、ドキュメンタリー・スポットライト部門にキャスパー・アストラップ・シュローダー監督の『拝啓 アシタ』が選出されている。
映画祭のオープニングはポール・フェイグ監督の『アナザー・シンプル・フェイバー』が飾り、クロージングはダニエル・ミナハン監督の『オン・スイフト・ホーシズ』が務める。ヘッドライナーには、ベン・アフレック主演の『ザ・コンサルタント2』やフライング・ロータス監督の『アッシュ』、ニコール・キッドマン主演の『ホランド』などの話題作が並ぶ。コンペティション部門にも注目作品が多数ノミネートされており、本日12日19時30分(現地時間)から、パラマウント劇場で行われる授賞式で各部門の受賞作品が発表される。
日本から唯一選出されたドキュメンタリー映画『拝啓 アシタ』は、デンマーク出身のシュローダー監督による、デンマーク、スウェーデン、日本の3カ国による共同製作。日本で深刻化する孤独問題にスポットを当て、生きる意味を探して葛藤する孤独な3人の日本人の姿を追う。SXSWでワールドプレミアを迎え、19日からはデンマークで開催されるCPH:DOX(コペンハーゲン・ドキュメンタリー国際映画祭)で上映される。同監督はこれまでに10作以上のドキュメンタリーを製作し国際的にも高い評価を得ており、本作は日本を舞台にした作品としては『ドクター中松の発明』、『RENT A FAMILY INC.』に続いて3作目となる。