今週28日から3月9日までの10日間の日程で、第45回ポルト国際映画祭が開幕する。ポルト国際映画祭は、ポルトガル第二の都市ポルトで開催されるジャンル系の映画祭で、世界三大ファンタスティック映画祭の一つとして知られている。今年の応募総数は、長編600作品、短編1,200作品の計1,800作品。45周年を記念する映画祭のオープニングを飾るのは、地元ポルトガル出身のルイス・ディオゴ監督の「Criadores de Ídolos」、クロージングはダニー・トゥルキェヴィチ監督の「Stealing Pulp Fiction」(アメリカ)が務める。

日本からは、オフィシャルセレクション部門、監督週間部門、オリエントエクスプレス部門の3部門で10作品が選出されている。映画祭で最も注目を集めるオフィシャルセレクション部門には、清水崇監督の「あのコはだぁれ？」、金子雅和監督の「光る川」、堤幸彦監督の「THE KILLER GOLDFISH」など5作品がノミネートされており、全23作品で映画祭の最高賞となる最優秀作品賞を競う。昨年は、紀里谷和明監督の「世界の終わりから」が同賞を受賞しており、2年連続で日本映画の受賞に期待がかかる。

来場ゲストとして、堤幸彦監督や金子雅和監督、矢口史靖監督、鎌田義孝監督らの参加が発表されており、上映会と併せて舞台挨拶が予定されている。今回、オフィシャルセレクション部門とオリエントエクスプレス部門の2部門で選出され、ワールドプレミアでの上映となる「ドールハウス」は、矢口監督の6年ぶりとなる最新作。長澤まさみを主演に迎え、日本公開は6月13日を予定している。

【ポルト国際映画祭】