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ロカルノ映画祭 まもなく開幕

「ザ・フラッド」| (C) The Flood – Ascent Film

第77回ロカルノ映画祭が8月7日から17日までの11日間の日程で、スイス南部ティチーノ州の都市ロカルノで開催される。今年の応募総数は5,679本(長編1,790本、短編&TVシリーズ3,889本)、その中から厳選された225本(ワールドプレミア104本、インターナショナルプレミア5本)が上映される。ロカルノ映画祭の代名詞でもある世界最大の野外上映会ピアッツァ・グランデ(収容人数8千人)では、最新の注目作から過去の名作まで18作品が上映される。

映画祭の開幕に先駆けてプレフェスティバルが行われ、4日にスティーブン・スピルバーグ監督の「E.T.」が、6日にパオロ・コニェッティ監督の「A FLOWER OF MINE」がピアッツァ・グランデで無料上映される。7日のオープニングはジャンルカ・ジョディス監督の「ザ・フラッド」が飾り、17日のクロージングはレティシア・ドッシュ監督の「ドッグ・オン・トライアル」が務める。日本からは、周豪監督の「Chou He Zhuang (Like What Would Sorrow Look)」、アルフォンソ・キュアロン監督の「トゥモロー・ワールド」、山田尚子監督の「きみの色」の3本が選出されている。

ロカルノ映画祭では、ジェンダー平等の実現に向けて様々な取り組みが実施されており、フランスの男女平等推進団体「Collectif 50/50」が発案した誓約書にも署名している。この誓約書では応募作品や上映作品の監督、映画祭の選考委員や実行委員のジェンダー比の公表などが義務付けられており、カンヌやべルリン、ヴェネチアなど世界150カ国以上の映画祭が調印を行なっている。今年の上映監督のジェンダー比は、長編は男性64%、女性35%、その他1%、短編&TVシリーズは男性43%、女性35%、その他22%となっている。

ロカルノ映画祭