北米最大のジャンル映画祭ファンタジア 18日開幕
北米最大のジャンル映画祭、第28回ファンタジア国際映画祭が18日から18日間の日程でカナダのモントリオールで開幕する。アジア映画を積極的に選出する映画祭として知られ、上映作品の約半数はアジアからの作品となる。今年は、325本(長編125本、短編200本)の上映を予定しており、オープニングはアント・ティンプソン監督の「ブックワーム」が飾り、クロージングをアンドレ・フォルシエ監督の「アバンダンド」が務める。
日本からは36作品が選出されており、劇場公開を控える阪元裕吾監督の「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」や、村瀬継蔵監督の「カミノフデ ~怪獣たちのいる島~」、白石晃士監督の「サユリ」などが上映される。映画祭の最高賞を競うシュバル・ノワール部門には、山下敦弘監督の「告白 コンフェッション」、荒木伸二監督の「ペナルティループ」、安田淳一監督の「侍タイムスリッパー」の3作品がノミネートされており、受賞作品は27日18時30分(現地時間)から行われるアワードセレモニーで発表される。
24日からは、ジャンル映画に特化した映画祭マーケット“フロンティアーズ”が開催され、北米やヨーロッパなどから選出されたプロジェクト20本の共同開発や資金調達が行われる。本マーケットはカンヌ国際映画祭の“マルシェ・ドゥ・フィルム”とパートナーシップを結び、これまでに「ハッチング 孵化」(サンダンス2022)、「LAMB ラム」(カンヌ2021)、「恋する遊園地」(サンダンス2020)、「永遠の散歩」(ヴェネチア2019)、「シー・フィーバー」(トロント2019)、「ビバリウム」(カンヌ2019)、「RAW 少女のめざめ」(カンヌ2016)などの作品に参画している。