世界最大のアニメの祭典アヌシー 間もなく開幕
今月9日から15日までの7日間の日程で、世界最大のアニメの祭典アヌシー・アニメーション国際映画祭がフランスで開催される。今年の応募総数は約3,400作品、上映本数は約430作品、日本からは8部門18作品が選出されている。映画祭の最高賞となるクリスタル賞を競うコンペティション長編部門には、久野遥子監督と山下敦弘監督による「化け猫あんずちゃん」、山田尚子監督の「きみの色」、八鍬新之介監督の「窓ぎわのトットちゃん」、百瀬義行監督の「屋根裏のラジャー」の4作品がノミネートされた。
コンペ長編部門では、1993年に宮崎駿監督の「紅の豚」、1995年に高畑勲監督の「平成狸合戦ぽんぽこ」、2017年に湯浅政明監督の「夜明け告げるルーのうた」がクリスタル賞を受賞しているが、2017年を最後に受賞から遠ざかっている。ノミネート全12作品を国別(共同製作を含む)で見ると、フランスが最多の5作品、次いで日本の4作品、その他オーストラリア、スペイン、中国と続く。映画祭最終日15日の授賞式で、受賞作品の発表が行われる。
その他のコンペでは、コントルシャン部門に古賀豪監督の「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」、短編部門に泉原昭人監督の「カワウソ」と折笠良監督の「みじめな奇蹟」、VR部門に山村浩二監督の「耳に棲むもの」などがノミネートされている。非コンペでは、アヌシー・プレゼンツ部門で櫻木優平監督の「がんばっていきまっしょい」、永岡智佳監督の「名探偵コナン 100万ドルの五稜星」、横嶋俊久監督の「SAND LAND」など5作品が、ミッドナイト・スペシャル部門で中島良監督の「死が美しいなんて誰がいった」が上映される。