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タリン・ブラックナイト映画祭 今週開幕

「Ben-Joe」| Courtesy of Tallinn Black Nights Film Festival

今週3日から19日までの17日間の日程で、第27回タリン・ブラックナイト映画祭がエストニアの首都タリンで開催される。北欧で唯一の国際映画製作者連盟公認の映画祭であり、作家性の強い作品を積極的に選出する映画祭としても知られている。今年は519作品(長編236作品、短編277作品、アニメ6作品)がプログラムされており、51作品がワールドプレミア、24作品がインターナショナルプレミアでの上映となる。

映画祭の中で最も注目を集めるオフィシャル・セレクションのコンペ部門には、スペインやメキシコ、フランスなどから20作品がノミネートされており、11作品がワールドプレミアでの上映となる。日本からは岩松あきら監督の「Ben-Joe」とチョゴソム・バトバヤル監督の「White Flag」がノミネートされた。同部門では2019年にアンシュル・チョウハン監督(日本)の「コントラ」がグランプリを受賞しており、4年ぶりのグランプリに期待がかかる。

映画祭ディレクター兼プログラムディレクターのティーナ・ロクは、今回のセレクションについて「社会的視点から鋭く描かれた芸術性の高い作品ばかりであり、一つ一つの作品が現代が抱える難題に対し刺激的かつ斬新な視点で向き合っている。我々は常に質の高いストーリーと作家性を求めており、今回の作品が持つ新しい芸術的手法や映画言語に興味を惹かれた」とコメントしている。各部門の受賞作品は18日に行われるアワードセレモニーで発表され、グランプリには賞金320万円が贈られる。

タリン・ブラックナイト映画祭