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ヴェネチア国際映画祭 開幕

「スパイの妻」Courtesy of 77. Mostra Internazionale d’Arte Cinematografica

今日から11日間の日程で、第77回ヴェネチア国際映画祭が開幕する。応募総数2709作品(長編1370本/短編1339本)の中から選出された137作品は、長編62作品、短編17作品、テレビシリーズ1作品、クラシック13作品、VR44作品となった。映画祭で最も注目を集めるヴェネチア部門(コンペティション)には長編18作品が選出されており、日本からも黒沢清監督の「スパイの妻」(主演:蒼井優/高橋一生)が選ばれた。最終日のクロージングセレモニーで、最も優れた作品に映画祭の最高賞にあたる金獅子賞が贈られる。

新型コロナウイルスの影響から、カンヌ国際映画祭をはじめ世界各地で映画祭の延期や中止が続く中、ヴェネチア国際映画祭は当初の予定通り開催される。感染予防から規模の縮小や形態の変更など様々な対策が講じられており、非コンペティション部門やオリゾンティ部門、学生部門、VR部門の一部の作品はオンラインでの配信となる。その他にも参加者への検温、マスク着用、ソーシャルディスタンスの確保など徹底した感染予防ガイドラインのもと運営が行われる。

オープニングセレモニーは映画祭のメイン会場となるサラ・グランデで行われ、女優アンナ・フォリエッタ(イタリア)がホストを務める。セレモニーではヨーロッパを代表する映画祭のディレクター8名、アルベルト・バルベーラ(ヴェネチア)、カルロ・チャトリアン(ベルリン)、ティエリー・フレモー(カンヌ)、リリ・ヒンスティン(ロカルノ)、ヴァーニャ・カルジェチッチ(ロッテルダム)、カレル・オック(カルロヴィ・ヴァリ)、ホセ・ルイス・リボルディノス(サン・セバスティアン)、トリシア・タトル(BFIロンドン)が登壇し、新型コロナウイルスによって深刻な影響受けた世界中の映画祭や映画業界に向け、映画の持つ役割や重要性を主張するとともに、業界全体の結束を呼びかける声明文が発表される。

ヴェネチア国際映画祭