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サンダンス 落札価格で過去最高を更新

「パームスプリングス」Courtesy of Sundance Institute | photo by Chris Willard

現在、アメリカで開催中のサンダンス映画祭は前半戦が終了し、後半戦を迎えている。今年も数多くの注目作がラインナップされており、ワールドプレミアを終えた作品の評価で各メディアが賑わいを見せている。配給権獲得のニュースも連日アップデートされており、配給会社Neonと動画配信サービスHuluが「パームスプリングス」の配給権を同映画祭史上最高額の20億円を75円上回る金額で獲得したことを業界紙バラエティなどが一斉に報じている。

今回、前述の「パームスプリングス」以外にも注目を集めている作品が多数あり、その一つにジェネシカ・ブラボ監督のダークコメディー「ゾラ」が挙げられる。ストーリーは2015年にツイッターで実際に投稿されたスレッドが基となっており、ストリッパーのゾラがジェスと出会い、デトロイトからフロリダに向かう道中で巻き起こる事件を描いたロードムービー。原作にはツイッターの投稿者でもある”ゾラ”(本名:エイジャ・キング)が名を連ねた。

その他にもフィクションではリー・アイザック・チャン監督の「ミナリ」、エステバン・アランゴ監督の「ブラスト・ビート」、ドキュメンタリーではジェシー・モス監督とアマンダ・マクベイン監督による「ボーイズ・ステイト」、キム・A・スナイダー監督の「USキッズ」などが続く。

また、アカデミー賞受賞監督ロン・ハワードの最新作「リビルディング・パラダイス」がワールドプレミアで公開され、上映会にあわせてトークセッションが行われた。本作は2018年にアメリカ、カリフォルニア州で発生した同州最悪の森林火災、通称”キャンプファイヤー”(死者85名)で被災した町「パラダイス」の復興の様子を追ったドキュメンタリー。

映画祭は2月2日まで行われ、短編部門は1月29日、長編部門は2月1日の授賞式で各賞の発表が行われる。

サンダンス映画祭