「雨の中の慾情」など日本映画14作品が台北金馬映画祭で上映
明日7日から18日間の日程で、第44回台北金馬映画祭が開幕する。台北金馬映画祭は、台湾最大かつ最古の映画祭であり、中国語作品を表彰する金馬賞、国内外の作品を上映する金馬映画祭、作品の共同開発や資金調達を行うプロジェクトプロモーション、映画人の育成を行うアカデミーの4つのセクションで構成されている。これまでに多くの日本映画が上映され、また多くの日本の映画人が授賞式のプレゼンターを務めてきたことから、親日の映画祭としても知られている。
今年のオープニングフィルムは、シンガポール出身のヨー・シュウホァ監督による「黙視録」。本作は2021年のプロジェクトプロモーションでビジョナリーアワードを受賞、主演に台湾出身のリー・カンションやウー・チエンホーらを迎え、台湾、シンガポール、フランス、アメリカの4ヶ国共同製作によるスリラー映画。撮影監督をシンガポールを拠点に国際的に活躍する浦田秀穂氏が務めている。ヴェネチア国際映画祭でワールドプレミアを飾り、本映画祭ではアジアプレミアでの凱旋上映となる。
日本からは8部門で14作品が選出されており、中国語作品が対象のコンペティションには、台湾との合作となる藤井道人監督の「青春18×2 君へと続く道」とルオ・イーシャン監督の「雪解けの後に」がノミネートされている。その他にもWINDOWS ON ASIA部門で片山慎三監督の「雨の中の慾情」や、吉田大八監督の「敵」、石井裕也監督の「本心」などがインターナショナルプレミアで上映される。金馬賞の発表は23日19時から行われる授賞式で発表される。今年の授賞式のプレゼンターの一人に阿部寛が選ばれている。
【台北金馬映画祭】